【セーフ/アウト?】塗り残しがないように中塗りと上塗りの色を変えていますってHPに書いてある業者はどうなの?
塗り残しがないように中塗りと上塗りの色を変えていますっていう業者はどうなの?
塗り残しがないように中塗りと上塗りの色を変えていますって書いてある
*当然のことですが、中塗りと上塗りの色を変えているからといって全部の業者がやましいことをしているとはいえません。純粋に塗り残しが無いように色を変えていることもあります。また、中塗りと上塗りの色が異なる塗料もあります。
一戸建ての塗装において中塗りと上塗りの塗料の色を変える理由はあまりないと言えるでしょう。
マンション施工においては複数の業者や職人が作業するため、塗り残しが出る可能性があるので色を変えるメリットは十分にあるといえるでしょう。
エスケー化研の塗料などはメーカー側から中塗りと上塗りの塗料の色をわざと変えて出荷すると書いてあります。
多くの職人がいて複数の請負会社や職人が居たらちゃんと塗らないでもいいやという気分になる人もいるかもしれません。そう考えると請負元では中塗りと上塗りの色を変えて施工しようとするのは当然でしょう。
ただ、一戸建ての外壁塗装の場合はこのようなことはないでしょう。
色が違うと缶の半端になった分が無駄になります。
こんなことを小さな工事であえてやる必要がありません。
複数の業者が作業していてズルをする人が居るかもしれないという心配もないでしょう。
一戸建てならば1社で工事を行っているはずです。
以上のことから考えても全く無駄しかないことになります。
ある塗装会社のホームページでは中塗りと上塗りの色を変えていると得意げに書いています。
そこで理由を塗り忘れのないようにと書いてありますが、業者側の都合を考えると理由は分かると思います。
それは他の工事で余った塗料を混ぜたものを中塗りに使用していることがあるということです。
こういう業者があることは残念です。
見積もりに書いて請求している以上は記載が異なるとなると大問題です。
ここで異なる銘柄の塗料を混ぜたら法律的にもアウトだと思います。
依頼する側にしてみればこれは最悪だと考えてしまいますが、戸建ての外壁塗装業者の状況を考えると許せる範囲であるかと思える部分もあります。
半端な缶といっても2.5缶使用したときの0.5缶ということは20%ですから、それほどのコストダウンにはなっていません。
これくらいなら許せると個人的には思ってしまいます。
ただし、他の銘柄を混ぜたら絶対アウトです。塗料の性能がまるで駄目になります。
本当にこれはアウトです。
でも、これらの違いを見分ける方法がありません。
塗装し終わった後でも成分分析をすれば分かるでしょう。そのときに発覚したらそれなりのリスクがあり会社がどうなるかわかりません。
また、会社が終了したら他のお客さんたちの保証もできなくなります。
こんな状況を行政が放置しているはずもないのでそのうち何かしらの措置が講じられることでしょう。
一括見積もりサイトや業者比較サイトなどで競争が厳しくなって価格競争が限界まで来ている状況では同じ条件で作業している業者が価格を安く提案するには何かしらのコストダウンをしなければなりません。
しかし、安いからといって選ぶお客さんはあまり居ません。
その業者が信頼できるかどうかを一番に考えているはずです。
だから逆に信頼できるということをPRする業者が受注できるはずなのですが、そこにまだ至っていないのが現状なのでしょう。
絶対に不正をしていないという証明を示せる業者だけが多少高くても受注できて生き残ることができるでしょう。
小さなことをケチって大きな損をこうむるのはもったいないというものです。
一括も見積もりサイトが登場してから問題が増えて、それの解決方法や見極め方が広まっていき徐々に正しい道へ進もうとしています。
こうなると実直に真面目に作業している業者が残るだけです。
もう少し経てばいい会社が増えて発注しやすくなることでしょう。
でも、家を建築する費用に比べて100~150万円という外壁塗装工事の費用は本当に少ないので多少のことは目をつむるのもいいと思います。
これで2週間という期間2人の職人が塞がるわけです。
公共工事で国土交通省が公表しているのは、塗装工27,900円という金額があります。
これが2週間のうち12日間作業するとして、27,900円×24日=669,600円
10日間だとしても、27,900円×20日=558,000円
となります。
これは公共工事で高い価格設定ですし、会社の経費として計算するときのものです。これが職人の日当になるわけではありません。
繁忙期と閑散期があるので仕事がないときの会社の維持費や職人への給与なども大変なことになります。
だからといって不正はいけません。
不正をしていないことをアピールする方が高くても工事を受注できるので本当に無駄なことです。
また、1つの考え方ですが、上塗りに非常に近い色を中塗りに使う場合は同じ銘柄の塗料の基本色を安く買えるときに買い置きしておいてコストダウンをはかることも考えられます。
いずれにしても違う塗料かもしれないという気持ち悪さが残るので依頼者としてメリットにはなりにくいものです。
気になるページ

日常の住まいと暮らしのコストを見直すだけで得られる豊かさがあります。
「暮らしの節約アドバイザー」としてお得になれる情報を発信しています。