貧富の差って何によって決まるのでしょう?
自民党の政策がダメだから?
いや、江戸時代、いやもっとその前から貧富の差はばちばちにありました。
貧富の差とはなんなのでしょうか?
高級住宅地のことを考えるとわかるような気がします。
第一に、高級である。つまり、高い住宅であるということです。
これはつまり年収が高い人しか住めないということになります。
つまり、貧富の差が高級住宅地を生み出していることになります。
極端な例を挙げると、同じ1つのエリアに貧困層の住宅地と高級住宅地がある場所があります。
とても有名な場所です。
え?
六本木にスラムみたいな住宅地はないよ。
と言われるかもしれません。たしかにもう、六本木には残ってないと思います。
ただ、少し都心を離れるとバリバリに高級と安い住宅地が隣り合って存在しています。
では、安い住宅地と高級住宅地の違いを見てみましょう。
土地の歴史や由来というのはもちろんありますが、それは都市部ではもうほとんど無視されているといっていいでしょう。
現在、高級住宅地として重要視されていると思うポイントは以下のように1点に集約されているといえます。
高台や台地で地盤がしっかりしている!
高級住宅地の定義はこれにつきると思います。
東京都の高級住宅地と呼ばれている地区を見ていると、ほとんどが関東大震災の時に地盤が強くてあまり揺れなかったところに政府の要人などが住居を構えたことから始まったと言われています。
高級住宅地には、だいたい、「◯◯ヒルズ」や「◯◯台」という名前がついていることからもお分かりになると思います。
これは日本ならではのことだと思います。
高台でも地震で崖が崩れてしまうようなところはダメです。
数百年にわたって住居が建てられていたような高台や台地の土地が大地震を乗り越えられた場所だといえます。
そのような場所は部分的にお金持ちがこぞって豪邸を建てるので結果的に高級住宅地となっています。
今でこそ、庶民でさえハザードマップや地盤調査を行って災害に対するリスクを調べることができますが、昔は庶民にそういうことはできるはずもありませんでした。
お金持ちだけが、有識者の意見をもとに最も信頼できる安全な場所ということで探し出したのが、関東大震災でも揺れが少なく建物が残った場所ということになるのでしょう。
政府の要人なんて、国をあげて安全な場所に住ませないとダメでしょう。。。
もう、これで答えが出てしまいまいましたが、都内で同じ区ないのどこであって地価が高すぎて全部高級だよ。
と思っている方は考え方を改めた方がいいかもしれません。
高台の高級住宅地に隣接した谷底の庶民の住宅地では大地震の時に地割れがして、洪水が押し寄せて悲惨なことになったのです。
そんな場所に何も知らずに1億や2億も払って家を買うような人もたくさんいるでしょう。
でも、ほんとうに安全な場所は、動画になるくらい有名な高級住宅地だけです。
地盤調査をしても、スーパー堤防があっても、根本的な災害リスクは変わらないのです。
景色がいい場所である!
これも高台や台地であることと同じことなのですが、
景色がいいというのはお金がある人が自由に好きなところに住めると考えたときに最優先したいことだと思います。
人は歳をとるとだいたい、人々の活動を眺めて「あーやってる、やってる」という感じで隠居生活を送りたいものです。
また、富士山が見えて太陽と重なった時が最高!
という、プレミアムな景色も高級なポイントです。
これらを満たすには山の稜線のような前後が崖になっているような場所が最高なのです。
2方向の景色が眺められて、富士山も下の街も眺められるというものです。
こんな場所、山奥以外にあるのか?
っていう気がします。
稜線沿いで2面の景色が観れるということは、1本の道路に対して家が1軒だけということになります。
普通はどんなに細い稜線であっても道路の両側に家を建てないと勿体無い感じがします。
それはつまり、とても細い家を二軒建てられないほどの稜線でのみ実現されることです。
道路の片側が崖になっているということになります。
そういうところで、過去の地震に何回も耐えて地盤がしっかりしているところはお金持ちが豪邸を建てているかもしれません。
しかし、そもそも日本ではお金持ちは1%くらいしかいません。
そう考えると、山の国、日本では最高の高級住宅地となりうる山の稜線の土地はまだまだいくらでも残されていることでしょう。
ですから、できるだけ、東京駅、皇居、江戸城から近い場所でもっとも景色が良くて富士山が眺められる丘が最高のヒルズといえるでしょう。
タワマンは人工的に作られたヒルズ!
ここまで考えていくと、高さを人工的に作れるタワーマンションは全部が高級住宅地じゃないか!
と、思われそうです。
しかし、それはどうでしょう??
海抜よりも低い土地に経っているタワマンなどがあります。
洪水が起きたら3階以上の階には水は来ないから安心!
なんて、思いがちですが、1Fの電気設備がやられてマンションが機能しなくなったこともありました。
もうこの時点でスーパー堤防で囲まれた地域のタワマンが抱えている潜在的なリスクがわかると思います。
絶対に決壊しないということが前提となっていますが、大雨が降ったら逆に水溜りになってしまいます。
これだけで高級住宅地とはいえなくなってしまうでしょう。
また、台地のように地震の時に揺れない地盤か?
という点においてはどんなに強固な台地の上に経っているタワマンでも地震がくると揺れるようにできています。
揺れて力を逃すのです。
これは結構苦痛だと思います。
地震の時間よりも長い時間大きな横揺れが続くのです。
酔いそうなんてことを言う人もいます。
これもまた、高級住宅地の条件を逃してしまいます。
つまり、高台に建つ低層高級マンションは高級といっていいですが、タワマンになると高級住宅地とは呼べないような気がします。
あとは、後世で「タワマンバブル」と呼ばれるかもしれないこのタワマン人気の不動産市場がはじけたときには、タワマンの価値がより一層見直されるかもしれません。