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イタリアで一番美しい村ポジターノ(Positano)から考えるイタリア風建売住宅のデザインについて
人の住まいがレジャーとなる。
イタリアで一番美しい村Positano(ポジターノ)の特徴
たしかに優雅な雰囲気が漂うビーチですね。
Positano(ポジターノ)は断崖絶壁の岩肌に住居が立ち並び、小さな黒い砂浜のビーチを囲むように栄えています。
昔は漁村か?今は観光施設でしょうか?
そんな今では街という方がふさわしいでしょう。
それにしてもすごい数のレジャー船です。
海水浴客なら日本でも負けていない混雑具合ですが、こんなにレジャー船が居たら危なくないんでしょうか?
個人所有のボートか?観光のためにチャーターして運転してもらっているのでしょうか?
それにしてもその景色がすごい感じです。
日本の漁船でもこんなに集まってはいないことでしょう。
白っぽい石灰成分が多そうな岩肌が印象的です。
ポジターノ(Positano)の建物からイタリア風建売住宅のデザインについて
このPositano(ポジターノ)の雰囲気どこかで見たことあるな?
と思ったら、熱海ですね。
まさに熱海。
黒い砂浜と断崖に小さな観光施設の建物がぎゅうぎゅうに詰まっている感じがまさに熱海です。
そういえば、熱海の海岸に欧風のバルコニーみたいな柵が作られました。
あれもイタリアをヒントにしているのでしょうか?
ここPositano(ポジターノ)の屋根は茶色いレンガのような瓦葺き。
壁は白く塗ってあったり、中身は石を積み重ねていたりしているようです。
漆喰のようなものを塗って統一感のある白い外壁にしてあるのでしょう。
ほとんどが白ですが、赤茶や黄色やベージュの建物もあります。
白に規制したわけではなさそうです。
おそらく、ここの石灰質が多い粘土を練って塗りたくっていたのがこの白い壁の発祥の理由でしょう。
軒はないが、庇は多め。
なんだかちょっと不思議なデザインです。
商業施設でカフェかなんかが似合いそうな雰囲気ですね。
エスプレッソでも飲んだらいいのでしょうか?
こういう感じが建売住宅のデザインに応用されているかというと多分にあると思います。
建売が好きな世代がバブル世代の人であればイタリアへ対する憧れが強くあるわけです。
フランスよりイタリアでしょう。
イタ飯などと呼んでパスタやピザを毎週末無理やり食べていた時代の話です。
このときは、成金のイタ飯というイメージで、フランス料理は格式高く、本当のお金持ちしか食べられない感じでした。
味も庶民受けするのがイタリアの方です。
そういうわけで、ほとんど建売がイタリア風になったことがあったでしょう。
といえるくらいに、影響を与えている建物です。
カフェやパスタやなどの商業施設にもその影響があります。
地名にイタリア○○というところが日本の街にもあります。
あと、玄関などの入り口にアール(カーブ)のデザインが多用されています。
これもよく見られたものです。
日本建築ではちょっとした贅沢ですね。
木の板を切り刻んでカーブを描くわけですから。
イタリアであればほとんど塗るだけなのでアールも自由にできるかもしれませんが。
ディズニーシーの広場に面したトリックアートのホテルのデザインもここの雰囲気に近いですね。
どうやら、ロサンゼルスのロングビーチに開業する予定だったディズニーシーの計画を持ってきたようです。
構想は1988年だったのですが、バブル崩壊により延期されたのでしょうか、開園は2001年となってしまいました。
大磯にもロングビーチがありましたがほんと色々参考にさせてもらっているようです。
それにしても、イタリアでも熱海でも大磯でもビーチに集まっている人と建売の親和性が高い気がします。
バブルとか、ベビーブームとか、、そのような勢いの強い感じがします。
そのため、デザインにイタリア風を取り入れることは理にかなっているといえるでしょう。