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スーパーシティやスマートシティーの目的は高齢者の集約化?
ファストファッション、ファーストじゃなくて、ファストなのかはともかくとして、
ファーストライフ、ファストライフってなんでしょう?
ここでは、人生を早く、安く、短く、生きる方法をファーストライフと定義しています。
みんながスローに生きたら日本政府はすぐに破産してしまう?
老後はスイスの高原でスローライフを送りたいですね。いいですね。
そんな感じで軽井沢の別荘地に家を建てて居住する人が大量にあふれたとします。
すると、どうなるでしょう?
地方の村に高齢者が殺到するのです。
つまり、医療機関が圧迫されます。
専門の病院が出店して地域が活性化するでしょうか?
高齢者は医療費をたくさん使ってくれます。ついでに介護が必要になればケアサービスのしごとも増えるでしょう。
それはただ、1つの問題を持っています。
それは、健康保険と介護保険という2つの保険から費用が大部分支払われるからです。
そして、この保険は自分が掛け金を払ってかけているのに、完全な民間企業の保険会社というものとは異なるものです。
厚生年金に入っていて、企業の健康保険証を使っている人でも、年金と同様にそれはなぜか、公的な社会保険と呼ばれていて、なんだか、支払いが多いと国が赤字になるから困ると言っているように聞こえます。
介護保険はさらにいうまでもありません。
なぜか、政府が保険料や負担率をアップしますと勝手に強制的に決めてしまいます。
これはもはや、税金ですよね。
しかも、収入に応じてたくさん収める必要が出てきます。
まさに税金のようです。
しかし、税金ではないといいはります。
だから、問題があっても自分でなんとかしてくださいといいます。
もう、何がなんだか分からない、それがこのシステムです。
それはさておき、つまり、日本の過疎化した地方に高齢者が分散してたくさん住んでいたらどうなることでしょうか?
地方に病院を建てたり、介護サービスを充実させたりします。
民間企業はやらないでしょう。
お客さんがいつでも殺到する病院や施設にならないからです。
作っても空いている病院や施設という状態になります。経営は赤字か、儲からないということになります。
国から補助金を出してやっと出店してくれる可能性があります。
しかし、企業努力だけでは赤字になったら店じまいしてしまいます。
つまり、
公的な社会保障と呼ばれる、健康保険や介護保険もあっという間に制度が破綻してしまうような気がします。
高齢者を都会の駅前マンションに集結させたいはず!
なんということでしょう?
結局のところ、高齢者にかかる費用を抑えるために駅前のマンションに集約化して住ませたいということがスーパーシティ/スマートシティの目的だということが分かるような気がします。
なんだか思っていたのと違うような気がします。
そう感じてもおかしくないでしょう。
最初は働く人たちが駅から近い家に住んで通勤時間を短くして家族と一緒に居る時間を長く持てるようにということで、駅前に大きな高いタワーマンションを建ててたくさんの人が住めるようにしたはずだったと思います。
しかし、それは嘘ついたわけではなく、現実問題として若い人が全く住んでいないマンションではマンションの自治会を行ったりするときに高齢者ばかりであれば、リフォームの工事で騙されてしまったり、お金の管理ができなくなったりしてしまいますので、若い世代が居る方が望ましいものです。
日本の人口分布を見て分かるように、若い人よりも年を取った人の方が多いわけですから、必然的にマンションでも高齢者の割合が多くなってくるのは当然のことだといえます。
高層マンションにおける住居の集約化が本当は高齢者を集約化して医療費を抑えることを目的としたものであったのかもしれないのに、それを一切言わずに若い人向けにいいことだけをPRしていたというのが実際のところのようです。
ようするに、本当の目的を言わなかったということでしょう。
いや、資料にはちゃんと書いてあります。
スマホ等を使って在宅医療を行って薬を送り届ける。
集約して住んでいるから、訪問医療や介護が効率的に行える。
これらの効率化によって医療費、介護費を安く済ませられる。
という目的が書いてあるスマートシティーの資料もあります。
ただ、転売して儲けたいとか思っている人たちが勝手に舞い上がって勘違いしちゃっただけなのではないでしょうか?
だから、あんなに高い値段になってしまったのでしょう。
タワマンスーパーシティー構想で駅前に人を集約化して移動時間が短縮されて住みやすい?
働く人をタワマンに住ませることも悪く言えば、生産性の向上という目的のために行った可能性があります。
よく日本のオフィスワーカーの生産効率は外国に比べて非常に悪いという評判があります。
このことを考えると、通勤に時間をかけている、その分の時間を効率的に使えばオフィスワーカーの生産性が向上するかもしれないということを言っているのかも知れません。
移動時間まで計算に入るかはわかりませんが、通勤や出張に伴う移動に使う時間というのをできる限り短くすることで一日のうちにできる作業量が増えて、4日かかる仕事が3日間で完結できるというケースはあるでしょう。
どこかへ出張して4日間つぶれてしまうものが3日間で済むということです。
これは会社にとって非常に有益なことです。
さらには株の投資家にとっても企業を有望に見せることです。
なんか、日本をまるごと売ろうとしてない??
というのはさておき、、次です。
リニアモーターカーが完成してますます素早く移動できる?
話を戻してリニアモーターカーの話題に移りましょう。
リニアモーターカーは現在工事中でもうすぐ完成するのではないかと言われていますが、当分完成しないかもしれません。
なぜかというと、部分的に工事が非常に遅れているところがあるからです。
もし仮にうまく完成できたとして時速500キロぐらいで走るようになるのでしょう。
これによって東京から素早く移動できるようになるというのですが、果たしていったい本当にこんなに早く移動したい人がいるのでしょうか?
離れた会社の拠点に行くのに一時間早くつけるということで、その人の仕事ができる時間を増やして効率性をアップすることができるかもしれません。
一時間であっても、一日のうち8時間の労働と決めているのであれば非常に効果的なことだと言えます。
しかし、現在では移動に1時間かかろうが、2時間から3時間かかろうが、特にその仕事が非効率的なものであるとは言われません。
むしろ、 3時間かけて遠くの事業所まで出張して作業して帰ってきた方が良いと言われることがあります。
それは、東京よりも地方に向かって離れていった方が家賃が安いから結果的に安いコストで済むんじゃないかというのです。
これは、そこの出張して働く人の人件費が全く考慮されていないことになります。
通常は人件費よりも家賃の方が圧倒的に安いものです。
ようするに、何時間働かしても人件費は一定で増えないから睡眠時間を削らせてでも遠くまで出張に行かせた方がいいだろうという考えなのでしょう。
日本の名だたる大企業であっても、こういうことを平気で言う幹部社員がいたりします。
これが日本の会社文化なのです。
つまり、日本の会社にはリニアモーターカーによる素早い移動は必要ないのです。
むしろ、ゆっくり時間がかかったほうが寝る時間が増えて嬉しいという人が多いことでしょう。
そんなにファーストに生きても息苦しい!?
人間が求めているものはスローライフなのです!
結局、都会の駅前に密集して住んでも快適に過ごすことはできませんし、休みの日に遠くに出かけてリフレッシュしなければならないことになるでしょう。
これでは高齢者になっても、全く心が癒さ落ち着く時間がないということになります。
若いときは遠くの自然があふれるような場所にリフレッシュしに行くのも苦痛ではないかもしれませんが、年をとってくると現実的に無理になってくるものです。
そんなつらい思いをして、わざわざ都会の駅前にゴミゴミして住むことにどういうメリットがあるのでしょうか?
医療が集約的に受けられるから嬉しい?
マンションのリフォームを誰かがやってくれるから考えなくていい?
本当にそれだけの理由で駅前に進むことを選んでいいのでしょうか?
これが「ファーストに生きる。」ということです。