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地球温暖化に耐えられる家とは?どのハウスメーカーが適してる?
世界の平均気温が史上最高記録を更新したそうです。
地球温暖化によって、干ばつ、洪水、ハリケーン、酷暑、強風、極寒などありとあらゆる災害が予想されますが、これに耐えられる家とはどのような家なのでしょうか?
考えてみましょう。
どのような災難が増えるか?
干ばつ、洪水、ハリケーン、酷暑、強風、極寒
などが上げられます。
極寒というのは相反するものですが、暑ければ反動で寒い年が来るということで入れています。
これらの災いをどうやって耐えたらいいのでしょうか?
家は少なくとも地球温暖化が不可逆的領域に到達した後もすまなければなりません。
ところでタワマンはこれに耐えられるのでしょうか?
ちなみに日本では地震と津波がこれに加わりますので、
- 干ばつ
- 洪水
- ハリケーン
- 酷暑
- 強風
- 極寒
- 地震による揺れ
- 津波
- 液状化
という災難が想定されます。
天災に耐えるための対策とは?
先程の災難に対する対策をあげていきます。
- 水道整備
- 治水工事
- 台風対策
- 断熱性
- 強風対策
- 断熱性、気密性
- 耐震性
- 低地を避ける
- 軟弱地盤を避ける
日本においてこれらの対策は十分でしょうか?
- 水道整備→OK
- 治水工事→地方など未整備部分で洪水が発生している。
- 台風対策→突風により屋根などが飛んでいる。
- 断熱性→まだ断熱材がない家も残っている。窓の断熱性がまだ弱い。
- 強風対策→窓ガラスやカーポートなどは対策されていない。
- 断熱性、気密性→気密性が低い家が多い。
- 耐震性→OK
- 低地を避ける→海抜が低い地域に住宅が密集している。
- 軟弱地盤を避ける→軟弱地盤に杭を打ってタワマンを建てている。戸建ては配慮されていない。
液状化については、
杭が打ってあって、建物が大丈夫だとしてもインフラが使えなくなることは確かなのでタワマン内に自家発電と貯水タンクが無い限り、対策がされているとはいえないのではないでしょうか?
給水車が来ても20Lのポリタンクを2つ担いで階段で50階登るなんて想像もしたくありません。
でも、タワマンを買う人はそういうときのことは考えないのだそうです。まあ、一生に一度くらいですから、そういう経験もいいようです。若いときはいいですが高齢になると死に直結します。
地震関連は日本独自の災難なのですが、
やはりできていない項目がほとんどでした。
また、地球温暖化に耐える家を考えたいので地震による項目は除外しましょう。
- 治水対策
- 台風対策
- 断熱性
- 強風対策
- 断熱性、気密性
治水対策について
すると、このような条件をクリアできる家を作れるハウスメーカーが地球温暖化時代の地球を乗り越えられる家と言えそうです。
治水工事は自治体によるものです。自分でできることといえば、擁壁の整備です。
これがほとんどの家でできていないところが多いです。
新しい擁壁は大丈夫ですが、30年くらい前のものはまだ弱いものもあるでしょう。
だいたいのハウスメーカーは家の売上を伸ばすために擁壁を直さないで使うことが多いようです。
駄目ですね。
台風対策
台風対策ってなに?
といえば、毎年来るのでよく分かると思いますが、
強風と洪水対策です。
これはまた分けて考えていきます。
断熱性
断熱性は大事です。
ALCボードや鉄筋コンクリート造は意外と断熱性が低いので、発泡ウレタンで補強してやる必要があります。
でも、もう、大きなコンクリ部分を外に出していては駄目な気がします。
全体をすっぽりと断熱材で包んだような家がいいでしょう。
鉄骨はさらに厳しいでしょう。
強風対策
ほぼされてないと言えます。
強風対策がされている家とは、沖縄の家くらいじゃないでしょうか?
それはつまり、鉄筋コンクリート造で窓が小さく丈夫な家ということになります。
ALCボードの家もなかなか強いでしょう。
気密性
寒さには気密性が結構重要な役割を果たしてきます。
暑さ対策にも大事です。
鉄筋コンクリート造は気密性は高い構造です。
次にツーバイフォー工法などが高いでしょう。
あとは、木造が続きます。
鉄骨は気密性は低めのことが多いようです。
温暖化によって外来種のシロアリの脅威が大きくなる
鉄筋コンクリート、鉄骨は問題ないです。
外来種のシロアリには、木造住宅の場合はホウ酸処理が必要になってきます。
断熱の高い擁壁一体型の鉄筋コンクリート造が最強!
外断熱と内断熱を兼ね備えた鉄筋コンクリート造が最強と言えそうです。
そんな大手ハウスメーカーはないと思います。
小規模に展開している工事業者か、設計事務所で頼んで作ってもらうしかなさそうです。
問題はとにかく費用が高くなるということです。
富裕層にしか建てられないですね。
木造なら断熱と気密性能が高いところ
外断熱、内断熱、気密性能を高めた木造住宅でホウ酸処理をしてもらえるところなら良さそうです。
断熱と気密性は今ではどこのメーカーでも重視してるポイントです。
ただし、気密性能が高いことを約束してくれるところは少数ですので注意が必要です。
今大手ハウスメーカーで売れている会社はこういう条件を満たすところばかりです。
鉄骨造は難しそうですね。
鉄骨造がいわゆるALCボードを貼り付けて床にも使って、防音、遮音という点では優れていることから賃貸併設型住居にいいということでいっぱい作られています。
問題は意外と隙間風のように寒いということがあげられます。
暑さも防ぎにくいので少し木造にくらべて出遅れてしまいます。
ただ、台風のような強風には鉄筋コンクリート造と同様に強い強度が見込まれるのですが、一番重要なのがコンクリートやALCボードは水を通すということを忘れてはいけないということです。
これはつまり10年に1度の屋上防水塗装が必要となるわけです。屋上塗装を怠るとあっという間に台風に弱い家になってしまいます。
さらに、どこからか水が入り込んできても原因を特定することが困難ですので、実質、全部を塗るという対処が取られるようです。
コンクリやALCボードなのに雨を防ぐためには所詮はペンキを塗るということです。このあたりがとても残念な気がします。
木造でガルバリウムの屋根や笠木がついている方が信頼性が高いということです。
もちろん、鉄骨造でもステンレスやガルバリウムを使うことでこういう問題を回避しているメーカーもあります。
擁壁はしっかりやり直すこと
最後に擁壁だけは、ちゃんとした業者に調査をしてもらい、しっかりとやり直した方がいいと思います。
最初に予算を取っておくべきところで、土地を買う時点で考慮するべきことです。
構造は色々あるのですが、古くても斜めに積んでいるようなものは重力を使って意外と強度が出ているのですが、普通のブロック塀に使うブロックを積んでそれを擁壁として使っているようなものは要注意です。
1,2段なら大したことないですが、なかには10段以上積んでいる場合があるのです。
もう、そんなところに建てたらダメですね。
結局、どこのハウスメーカーが地球温暖化に適しているの?
答えは大手ハウスメーカーの売れている順番に現れていることでしょう。
- タマホーム 12324棟
- 一条工務店 12000棟
- 積水ハウス 10369棟
- セキスイハイム 9555棟
- 住友林業 8663棟
- ヘーベルハウス 8360棟
- ダイワハウス 7019棟
ある時点での着工棟数ですが、これを見ると、よくわかりません。
コスパ重視のタマホーム、性能重視の一条、鉄骨ALCのセキスイハウス、鉄骨ステンレスのセキスイハイム、木造スミリン、鉄骨ALCのヘーベル、鉄骨ALCのダイワ
もはや、どこがいいのかわかりません。
この着工件数というのは、工事可能な件数は元々キャパがあって決まっているので大差ないのではないかと思います。
擁壁も工事する余力を残しておくという意味ではタマホームのコスパは魅力的かもしれません。
あとは、ご自身で考えて検討してみてください。
でも、いまだに地方から東京都に仕事を求めてやってくる若者が増えていく傾向が増加するけど、都内のタワマンが高すぎてとてもじゃないけど若者が定住できないけど安い賃貸住宅が足りないと、東京都が言っているそうです。
また、年金が2,3割減ると思われているなんていう意見もあるそうです。この持続的にインフレさせるとか言っている時代にですね?
意味がわかりませんね。
私だったら、できるだけ住宅にお金をかけないことを選択しようと思います。
そのうち、駅から離れた高齢化して空き家になった住宅街の中古住宅を国が寄付として受け取ってメンテして高齢者や生活保護の住居として提供するような未来しか見えません。
現時点では木造よりも鉄骨造やコンクリート造が特段優れているということは見受けられませんので、極限まで安い値段で木造建売住宅を建てまくっているパワービルダーが2万棟というのですから、いかに需要があるかがわかります。
公共もこういうパワービルダーに公営住宅を建ててもらったら良かったのかもしれませんね。
25年住んだら解体して建て直す、修理するよりも建て直す方が安いから。
そんな時代がもうすぐそこまで来ているかもしれません。
究極の形が災害時の仮設住宅です。
本当に住宅問題で困ったときはああいうものを作ることでしょう。
ただ、23区は土地がないので埋立地を増やしていますが、それでも狭いので上に伸ばしていくという方法を選んだので、どうしても安い価格では造れなかったようです。
正直なところ、温暖化より、インフレと年金問題のほうが100倍くらい重要です。
タワマンの上の方を分譲にして低層階を公営の賃貸住宅として運用するという道が避けられない未来なのかもしれません。
それが納得いかない人がほとんどかもしれませんが、ほんとうの意味で相互扶助という形になるのでしょう。
まだ、郊外の低層団地は壊さない方がいいかもしれませんよ。
と地方自治体に言っても、ペンキが剥がれてコンクリが割れているのにメンテできないのが現実です。
地球温暖化どうこうの前に人を地方へ分散させることが持続可能な日本のために必要なことのはずです。