家の価値は外観で決まる。
それなのに、どうしてこうも日本の戸建住宅は外観にこだわらないのでしょうか? 中古で売るときもまず、外観が売れるか売れないかの決め手となります。
世界中でこんなに外観がダサい戸建住宅を建てるのは日本くらいだと思います。 下手したら世界一損しているのはコスパ重視の建売住宅を買っている日本の人かもしれません。
世界でも有数の割高な住宅なのに。 構造や内装の品質は世界一いいと思います。
どんな安い家でも世界一丁寧な仕事がされていると思います。 それなのに、外観の決め方、妥協点が低すぎて、デザインがとてつもなく悪いのです。
これだけで損しているといえます。
サイディングが悪?
サイディングはすごい材質です。 セメント製です。 塗装し続ければ人間の人生よりもずーっと長く使えるでしょう。 瓦もガルバリウムもメンテさえすれば人生が終わるまで余裕で使えます。 雨さえ入らなければ、木製の柱は何百年でも耐久性があります。 壊してたて直すのがGDPを押し上げるためにもいいし、それがいいと言われる?
売上としても大きいですし、手間も壊してからたてた方が簡単でいい。つまり、壊した方が安いから壊して建て替えるのでしょう。 若い夫婦がいきなり新品の家に住めるなんて日本くらいでしょう。。
なんか日本らしいですね。
14MMのサイディングだから釘打ちでいい!
それが国で決められた最低の厚さ、それを使います。釘打ちにする方が安く建てられる。 こういった理由だけで、薄い14MMのサイディングを使うことが多々あります。 さらに、そういったコスパ重視のサイディングに見た目の良さを求めても厳しいものがあります。
見た感じ、ああよく見るあの安っぽいサイディングっていえばわかりやすいと思います。 ものの見事に安いサイディングはやすそうに見えるのです。 不思議ですが、本当になぜなのかわからないのです。 ただ1つ、安い外壁の特徴としてサイディングの角がやけにするどくとがってみえるという現象があります。 どうしてなのか?
ただ直角にしているからなのか? わかりませんが、なんだか、鋭く薄く作られたような感じがします。 あとは模様がいかにもプリントしました。というような見た目がします。
でも、模様をつけるのに安いも高いもないはずです。ただのデザインセンスだと思います。 不思議ですね。 ネットでは、やけに高い値段で売られている家が見当たります。
なぜでしょう?
それほどまでに日本が不動産バブルに到達したからでしょうか? SUUMOやライフルホームズに出ている物件をみると、どうして?割高なの? と思ってしまうこともしばしばあります。
建売住宅の質がアップしている!
ここ20年弱で建売住宅の見た目が格段に向上しているのだと思います。 建売住宅の見た目がアップするとは品質、性能もアップしたといっていいでしょう。
これが現在の建売住宅の状況でしょう。 16年前で太陽光パネル普及率80%の建売団地というか住宅街というところもあります。
そして、それが今中古に出ていても3000万円を超えた値段で売られているのです。駅からは3km以上あって歩けません。
どうしてこういうことになってしまったのでしょうか? 新築時の買値と大して変わっていないでしょう。 これだけ住んで元値近くで売れたらラッキーですね。
ただ、この頃のコスパ重視の建売は100%ローンでまだ結構高い金利で35年ローンを組んだりしていたころだと思いますので、結構大変だと思います。
実際に支払うお金は物件価格の?倍というかんじでしょうか? 十分にお金を払ってもまだローン残高が残っているからこの値段で売りに出したのかもしれません。
そう考えると結構ショッキングですね。まだ、これだけローンが残っているんだ?? という気持ちになります。 コスパ重視の建売住宅はとても便利ですし、それはそれで価値があるといえます。
ただ、生活スタイルが変わることは想定していません。
20年後に子供が独立して老後をどう過ごすか?
という時になってゴミになるか?有効活用できる資産となるかが決まってきます。
老後はライフスタイルが変わるから、買った建売を売って郊外に広い庭付き平家の家を注文住宅で大手ハウスメーカーに建ててもらおうなんていって、実現できる人は1%もいないでしょう。。
長く住める家
逆に言うと、70年前の家がいまだに居住された状態で残っている場合がよくあります。
これは本当にいい買い物しましたね。
宝くじで言えば大当たりです。
ただ、ちょっと、風が強い日は寒い思いをして凍えているのを我慢しているかもしれませんね。。
でも、そういう家でリモートワークなどはしていないと思いますので、常に動き回っていて寒いと感じることはなく、動いているか、寝る時は電気毛布で一瞬で寝落ちして、また早朝目が覚めるという生活を送っていれば問題ありません。
それくらい古い家で山間部のめちゃめちゃ底冷えするエリアに住んでいた親戚の家はほんとうに寒いんです。部屋の中でも0度くらいです。
そこで寝るときには電気毛布を使えば寝れてしまうというのですから、すごいものです。
断熱材があるとかないとか、隙間風があるとかないとか、そういうのはかんけいないかもしれません。寒さで倒れるということはなく、70年くらい経ってシロアリにやられた部分はありますが、直せばなんとかなるでしょうし、そこは修理するかしないかで、人間の一生分しっかりと過ごすことができました。
ただの木と石とトタンとガラスでできた小屋です。
これが人類が登場して以来、ずっと存在してきた家という巣を作る方法です。
人間がやってることなんて、大昔から大して変わっていないのです。
壁だって、竹で編んだ骨組みに泥を塗って壁にしていました。これは近年まで用いられてきた方法で、いまでも性能的にはいいものです。
外壁に珪藻土なんかを塗ったら高級住宅と言われてしまいます。
家の意味とは?
家は人間にとっては動物の巣と同じなんです。 とても平たくいえば巣です。 小屋を建てて巣としてファミリーを育てていくそういうゲームをするようにDNAにインプットされた生き物だからです。
建売の3LDKを買っても、独身者一人だったらそれは何か意味のない無駄なことをしているということになります。
繁殖するための小屋なので、野生生物のように必要な時だけ3LDKの巣になっていればいいのです。
せせこましい工業地域に隣との隙間なく3階建ての細長い塔のような家を建てて住むのは子育て期間中だけでいいのです。
あれは子供に個室という空間を与えるための苦肉の策です。