目次
【第1回】「はじめに!」 ー(AIブームなのでマクロ経済学を考えてみよう!)
マクロ経済学とはいったい?
マクロ経済学(マクロけいざいがく、英: macroeconomics)は、経済学の一種で、個別の経済活動を集計した一国経済全体に着目するものである。巨視経済学あるいは巨視的経済学とも訳される。Wikipediaより
という、国ごとに経済を見ていく考え方です。
集計するデータは、
- 国民所得
- 物価
- 消費
- 投資
- 他
分析対象の市場は、
- 生産物(財・サービス)市場
- 生産要素(資本・労働)市場
- 金融(株式・債券)市場
もう、おわかりだと思います。
現代世界の仕組みそのものです。
私達は、
データを集計するために日々生きていて、確定申告しています。
電子マネーとマイナンバーで確定申告の手間をなくす方向に進んでいます。
世界のリーダーたちは、
市場を見て、私達のデータを調節しようとします。
つまり、国民所得、物価、消費、投資を調節するのです。
日本はマクロ経済学的にどう?
まさに、日本の政治家や官僚の方たちがやっていることですね。
この通りに言い過ぎていて、もう言い逃れができないくらいです。
- 所得を増やせ!
- 物価を上げろ!
- 消費を増やせ!
- 投資をしろ!
2023年末までの日本では政府がこのようなことを強く言っています。
そのままです。
つまり、日本の3つの市場、生産物(財・サービス)市場、生産要素(資本・労働)市場、金融(株式・債券)市場の価格が安いから上げるためにこのようなことを言っているのです。
これを言うためだけに優秀な学歴が必要なのか?
疑問が多々ありますが、まあ、最低限のモラルを持つために学歴というものが機能しているのだと思います。
政府が言って予算を付けるだけで市場が思い通りに動くのなら、マクロ経済学は完璧だと言えるでしょう。
思い通りにいかないのが現実です。
世界の他の国のトレンドは?
日本以外の国はどうでしょうか?
ざっくりといいますが、
ここ何年かのアメリカ、EU、中国、、新興国、などの市場はどうだったでしょうか?
生産物(財・サービス)市場、生産要素(資本・労働)市場、金融(株式・債券)市場は価格が高くなっていきました。
そして、過剰に価格が高くなりすぎたので、
利上げをして、国民所得、物価、消費、投資を抑えようと言っています。
これはわかります。マクロ経済学に沿った正しい判断と言えそうです。
さて、日本はどうでしょう??
日銀が今後、利上げをしそうな勢いですよね?
全ての価格を上げたいのに??
おかしいですね。
どうしたのでしょうか?
日本だけ別の次元で経済が動いているようです。まさに異次元のようです。
日本は物理学的には世界の他の国と異次元ではないので、世界が価格を抑える方向に動いたら、日本もそれに従って下がっていくはずです。
文系的な「言葉のあや」というものでしょう。
経済学は文系的なのに、統計は理系的なのが、矛盾であり、人間的であり、動物的であるとも言えます。
実に現実的です。
ようするに、これから日本も世界に引きづられていくはずなのです。
日本は、利上げして市場の価格を抑えるような事態は起きないことでしょう。。
日本でもおなじみのフレーズだった!?
マクロ経済学は英語で、macroeconomicsといいます。
「〇〇+エコノミクス」
あれ?
どこかで聞いたことがありますね?
アメリカや日本の政治家の名前などと合わせてよく用いられていますね。
今の政治がマクロ経済学に基づいて動いていることがよくわかります。
日本の現状はどうなってる?
高齢化が進んでいる日本の市場の予測は、
- 生産物(財・サービス)市場は、年金暮らしの人が増えるので価格は下がり、
- 生産要素(資本・労働)市場は労働者が減るので労働コストが高くなり、
- 金融(株式・債券)市場は下がるでしょう。
方向へ動くことが予測されるでしょう。
これは誰にでもわかると思います。
労働コストが上がっても生産物の価格が下がるため、賃金が増える訳では無いので、作られるモノの数が少なくなってしまうでしょう。
また、モノを買おうという需要も少ないのでちょうどいい感じにマッチするのです。
そして、金融市場はというと、
企業の売上、利益が減っていくので株価は下がっていくでしょう。
商品の価格が下がっていく状況で、円安が進むと輸入ができなくなるので、円の金利は上げる方向へ動くでことしょう。
つまり、債券(日本国債)の価格は下がっていくことでしょう。
そう考えると、
世界は利上げがほぼ完了して利下げへ向けて検討を始めている段階なので、これからは円高が進行しそうなので、利上げをする必要性はあまりないはずです。
結局、日本は利上げせずに、十分に円安が進んでしまいましたので、1,2年という短い間に決められた生活費の人たちの生活はカツカツになってしまいました。
人口は本来であれば、お金や食料や土地などのリソースに応じて勝手に増えたり減ったりするものです。
それによって、国民所得、物価、消費、投資も増減していくことでしょう。
増えすぎたり減りすぎたりしたら、金利を上げ下げすれば調整も可能でした。
しかし、
年金生活者が増えるということは、年金は貯蓄のようなものであり、投資が減るわけです。
GPIFが代理で投資に回しているといっても、そういう投資とは違う話です。
この強制貯蓄制度の負担額が今後どんどん増えると言われています。
つまり、年金保険料の引き上げです。
そして、受給額は減る一方です。
となると、どうかんがえても、
国民所得、物価、消費、投資は減っていくことに、まっしぐらなのです。
ここで日本の問題、というか、世界でも年金はありますから、
世界中でマクロ経済学が予測していなかった事態が起きるわけです。
年金という、強制貯蓄システムがマクロ経済学を思い通りに動かないものにしてしまっているということがわかると思います。
世界中で年金機構が株や国債を買って投資に回していると言っても、リスキーな国の国債やベンチャー企業の社債などに投資するはずがありません。
なぜなら、年金が減ったら国民が納付してくれないからです。。
これは投資とは言えません。
投資であればこれから成長する企業に投資しないと意味がありません。
もう、悲しくなってきました。
本来であれば、GPIFが100%の比率で新興国の株や債券を買って、年金を何倍にも増やしていかないと成り立たない仕組みなのだと予想が付きます。
いやですよね?
年金の保険料で聞いたことのない国の国債を買ったりされるのは?
それよりAPPLEやトヨタの株を買ってほしいと思う人が多いでしょう。
社会保障が無くなって、弱肉強食の社会になれば成立するけど、、
それはそうです。
マクロ経済学が成り立つには、
高齢になったり稼げなくなった人や貯金ができていない人は飢えていっていいという条件が必要です。
だからといって、社会保障をなくすのか?
それよりは、マクロ経済学は成立させられない!
といったほうが早い気がします。
資本主義といいつつも、
完全資本主義は不可能なことで、社会主義的要素を必要としています。
AIを使って現実に向き合おう!
多分、経済へのAIの適用の可能性というのは、こういうことなのだと思います。
ゲームのバーチャルリアリティのような世界では飢えや貧困も気になりませんが、現実ではそういうことになったら戦争が起きてもおかしくありません。
困りますよね?世界で核戦争が始まったら対岸の火事では済まされません。
国内で貧困者が続出して強盗が多発しても安心して生活できなくて困ります。
そういうわけで、社会保障や貧困国の救済措置は必要なことだと思います。
それはつまり、数式では成立しないということです。
みんなで一緒に平和に貧困になって少子化して人類滅亡へ向かってゆっくり歩いていこう!
と、一致団結できれば平和に解決できると思います。
人は何でも増えればいいってわけじゃないと思います。
状況に応じて増えたり減ったりするのが自己防衛本能です。
増えなかったからといって引け目を感じながら生きている人は、もったいないです。
そんな事考えずに気楽に生きたほうがいいでしょう。
しかし、生存競争をすることも人間の本能です。
まっしぐらに生存競争を繰り広げたい人をAIを使って監視して強制的に抑え込むことなんてできません。
増えるのも自由、増えないのも自由。
なはずです。
それを無理やり増えろ増えろという圧をかける日本の政策は逆効果となっていることでしょう。それが狙いなのかもしれませんが、たぶん、違うと思います。
では、どうすれば、これからの時代を賢く生きられるか?
といえば、AIでも自分の知能でもいいのですが、頭を使って状況をよく考えて分析して行動しましょう。。
ということが言えると思います。
次回へ続く
【第2回】「日経平均株価をAIで予想するプログラムを作ってみよう!」 ー(AIブームなのでマクロ経済学を考えてみよう!)