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水槽で世界秩序の崩壊と力の均衡による抑止力の実験をする
これを今流行りのAIでシュミレーションできるようになったら本望ですね。
おそらくあと数日以内にAIもNVIDIAのGPUも必要ないということがはっきりするとは思いますが、流行りには便乗しておきましょう。
水性生物を選んだ理由は?
誰にでもできる小さい数十リットルの水槽とLEDライトを使うだけで簡単に地球モデルを動物を水性生物に限定して、おそらく太古の地球に近い水中生物だけの時代の地球環境に近いものを趣味レーションできるのではないかという考えのもとに再現してみます。
水中の環境は今でも太古でも塩水と真水という違いはありますが、おそらく淡水化してからの水中生物においては、水槽環境とさほど違いはないのでしょうか?
アフリカのマラウイ湖、タンガニア湖などのように海水に近い淡水からアマゾン川流域やタイやマレーシアなどの東南アジアの熱帯雨林河川流域の環境まで自宅で誰でも子供でも簡単に近い水質や生態系をあっというまに構築することができる、世界最強の学習ツールであるといえます。。
こんなに簡単に世界中の生物が手に入って簡単に地球シュミレーターを目の前に運用することができる現代人だというのに、それを考えて取り組んでいる人はなんとすくないことでしょうか。。
おそらく、アクアテラリウムを考えたのは日本が最初だと思います。
日本では比較的生活の中に池と苔と庭という身近な地球シュミレーターがあったからこそ、君主は庭を見て政治を考え、過ちを犯さず現代までモラルが高い統治を実現できたのかもしれません。
皇居に行くといかに生態系があるのかがわかります。
天皇家の中では水性生物の研究を熱心におこなっている方がいることは周知の通りです。
イギリスがバラの徹底的な品種改良と管理で、日本は水辺の生態系を趣味として嗜んできたといえるのかもしれません。それが後年の国の特性として現れていると感じるのは気のせいなのか?真実なのか?
定かではありません。
中国では金魚の品種改良が盛んでした。
さて、
今回実験に使った生物たちの情報です。
アメリカザリガニを使ったのは、たったの20匹程度で日本の生態系を完全に乗っ取ってしまったという恐怖の大王のようなとてつもないパワーを持った生き物だったからです。
また、フロントーサはマンモスのような絶滅危惧種のような昔ながらの動物として入れています。
カダヤシはまさに人間といえるでしょう。ひたすら食って食って増えて増えて、また増えて、、、それだけで日本中の河川に自生するようになってしまいました。結果、蚊は絶滅しませんでしたが、カダヤシは大量繁殖して生きています。
モツゴは現代まで生き抜いた賢い古代人という位置付けです。これだけ時代が変わってもいまだ生き残れる知恵がここにあるのではないかと思い入れています。
動物
・カダヤシ3
・モツゴ1
・フロントーサ1
・アメリカザリガニ6
・日本の川に自生するエビ10
植物
・東南アジアのミクロソリウム
・東南アジアのロゼッタ型の水草
・日本に自生する淡水のアマモのようなもの
・クレソン
・水耕栽培のコンシンネ
水質
・水量40L、中性の水で24度程度
・溶岩石を砂利として使用
・天然石で岩礁を構築して隠れ家とした
・投げ込み式フィルターを底面の砂に埋めて使用
光
・1日12時間程度の白色LEDライト
餌
・メダカの餌とザリガニの餌を与える
実験期間
・2ヶ月
実験結果
生体で生き残ったのは
・アメリカザリガニ5、2倍程度のサイズアップ
・カダヤシ2
・フロントーサ1
・モツゴ1
・水草 全滅。コンシンネは茎を切断されて日々短くなったので取り出した
この実験からわかったこと
ザリガニは雑食性の巨大なエビ
種類が違えば、車海老、伊勢海老と珍重されるが、現在日本中において嫌われているようにアメリカザリガニは自然環境に大変有害であるとわかりました。
ただ、そのかわり、餌さえあれば共食いをしたり、他の元気な魚を襲って壊滅させるということはありませんでした。
食べられたのは水草だけです。
脱皮してる時に食べられるということもありませんでした。殻は数時間で食べられて消えてしまいます。
カダヤシはアメリカザリガニがいても何も気にせず産卵していました。さすがアメリカ原産だけあります。全くストレスを感じていないようでした。
フロントーサは10cm程度のサイズで魚類では最強の部類のフィッシュイーターです。ザリガニもサイズが違えば美味しくいただけるはずです。
ただ、フロントーサが24時間ハサミを振り回すギャングのようなアメリカザリガニが至る所に隠れていて、心休まる暇もなく、ろくに寝れていなかったのでしょう。
餌を食べなくなってしまいました。このため、実験を中止せざる得なくなりました。
水槽内の世界秩序が存在して、力の均衡を保つことができていた?
これは凄い発見だったのですが、当初はすぐに魚が全部食べられて、アメリカザリガニも共食いしてあっという間に最後のもっともよく深くて強いザリガニが一匹だけ残るか、殺したザリガニの腐敗臭によって地球である水質環境の悪化により自滅してしまうだろうと予想していました。
ところが、意外と平和でザリガニ同士の喧嘩があってハサミの腕を一本失っている個体もありましたが、基本的に致命傷となったり、脱皮中に襲って食べるということもありませんでした。本当に飢えているようなら食べるために集団で1匹のザリガニを襲って食べる可能性もあります。
ザリガニのサイズは3cmから10cmまでいましたが、もっとも小さいものも最後まで生き残りました。
まとめ
ページ最初の水槽が2ヶ月間でこのような殺伐とした砂漠と岩山の世界に変わり果ててしまいました。
藻類を食べるエビもいないですし、水中の窒素成分の栄養を吸収する水草もありませんので水槽のガラスはすぐに藻類に覆われてしまいます。
戦闘民族であるアメリカザリガニと恐ろしいほどに繁殖に取り憑かれたように生きているカダヤシだけにした飼育環境下では持続可能な地球環境が維持できることでしょう。力による抑止力も発揮されていました。
植物はハサミで切り倒されて、食べ尽くされて完全になくなってしまいました。砂漠のようでした。
そして、何も植物がないのに餌と空気だけを強制的に与えていると何の問題もなくザリガニとカダヤシが生存できるのです。
ある意味で持続可能なアメリカの生物コンビです。
無限に予算を投入し続ければ持続させることが可能な社会だといえます。
また、植物などのグリーンと呼ばれる要素が残っていれば大型のフロントーサのような自然的な動物も生きられるような気がします。つまり、今言ってる緑を大事にして。ということが水槽でもいえるようです。
全く恐怖心など持たず、何も考えず、目の前にある餌を食べて、ひたすら繁殖に取り組んでいれば、恐ろしい肉食怪物のようなアメリカザリガニに食べられる心配もなく、子孫を残していけるのです。
これは考えさせられます。
アメリカザリガニは一度に数百個の卵を産んで孵化します。
おそらく一瞬でカダヤシに食べられてしまうでしょう。
だから、アメリカザリガニが増えすぎてカオスになることはありません。
ここから見てくるものは、われわれ一般人間はカダヤシのようなメダカだといえます。
恐竜のような怖いザリガニがいても、食べられることなく、むしろザリガニの子供を食べて増えていくことができるのです。
こう考えると恐ろしいですね。
地球って。
モツゴのように賢く生きたい!
日本にいる誰でもできる実験です。
これで凄いことがわかるのですが、、、これを考える人は0 %に近いくらいに少ないはずです。
あと、緑って大事ですね。街にも木を植えましょう。庭には植物を植えましょう。
本当に。